この記事は、klis Advent Calendar 2024の1日目の記事です。
日付更新と同時に投稿できなくて本当にごめんなさい泣
あと8月1日の記事で「8月中は毎日記事書く!」って言ってたのに、完全に4日坊主で終わっててごめんなさい泣
はじめに #
この記事を書き始めた当初は「入学してからの日々を1ヶ月毎に振り返っていこう!」という内容で書き進める予定だったが、書いていくうちにめちゃくちゃ冗長な内容になり、かつ春日宿舎2号棟█階の衛生観念に対する愚痴が止まらなくなってしまった。
ので、この記事では自分が知識情報・図書館学類(以下klis)に合格してからの心理的変化について書きたいと思う。
コンテンツからライブラリに #
自分がめでたくklisへの合格が決定したのは3月20日、つまり後期入試で合格したことになる。では前期はどこを受験していたのかというと、同じく筑波大学の同じく情報学群に属する、情報メディア創成学類(以下mast)だった。
klisのアドカレを順に追うような人であればmastとklisの類似点・相違点は既に知っているとは思うが、一応書いておくと、両者はその学類名の通り、目指すところが異なる。
klisは主に「社会における知識・情報の蓄積・流通の成り立ちやそのシステムのあり方」を探求していくことを目的としている(出典:klisの学類概要)のに対し、mastは「ネットワーク上を流通するコンテンツを生み出し・活用する技術」や「コンテンツの蓄積や流通を支える技術」を学ぶことを目的としている(出典:mastの学類紹介)。
自分は子供の頃から、どちらかというと「できるだけ多くの人に、できるだけ面白いことをやってみせたい」というタイプだった。両親の英断によって高校生までスマホを与えられていなかったのでなんとかなったが、もし中学生の頃からスマホを持っていたら、今頃自分の本名はネット上に広く知れ渡り、実家は常にamazonから牛糞が送りつけられる「聖地巡礼スポット」となっており、音MAD素材にもなっていただろう。
よって、志望校を確定させる段階では、自分はかなり「コンテンツを生み出したい」という気持ちが強く、どちらかというとmast寄りの人間だった。いや図書館てw何言うてますのんwという感じだった。
しかしながら、自分自身の怠惰さによって二次試験対策を怠りまくった結果として前期に落ち、いざ「klis」として筑波大学に入学してみると、合格当初の想像とは全く異なり、不満を感じたり、mastに対して憧れを抱いたりする体験が一切なかった。それどころか、klisで学びを深めていくうちに、この学類が最初から自分が行き着くべき場所だったかのように思えてきた。
理由についてはいろいろな面から考察することができるだろうが、その一因として生成AIの登場は間違いなく挙げられるだろう。急速に発展した生成AI技術は、まさに世の中に「コンテンツ」を溢れさせる技術である。一人一人の思いつきによって、(品質はともかくとして)自分好みのコンテンツを今までよりずっと簡易に制作できるようになった。
このように「自分好みのコンテンツ」が溢れるなか、新たに"生成"されるのではなく既に世の中に存在する、書籍/新聞/雑誌という即時性の面で劣るメディアを一般に"貸し出す"というサービスを提供する図書館は、生成AIに対してかなり逆行する存在だといえる。今後どのように図書館の在り方が変わっていくのか、もしくは在り方を変えないまま(ある種の反動として?)価値が再発見されていくのか、興味が尽きない。
また、単純な技術面においても、何かを「生み出す」ことより「管理する」ことの方に興味が向いてきた。理由はいくつかあるが、この記事ではここ数ヶ月で急激に自分の中で存在感を増してきた、ちょっとしょうもなさげなきっかけを挙げたいと思う。
首都圏(つくばって首都圏ってことでいいんだよね?)で暮らし始めたことで様々なイベントに参加することが可能となり、自室にはそこで手にした大量のオタクグッズが溢れることとなったのだ。
人間の記憶力には限界があるわけで、当時は興奮して買ったはずのグッズでも、いつ、どこで、誰から頒布してもらったのか忘れてしまうことがしばしば起きつつある。取り返しのつかないことになる前に、図書管理システムならぬオタクアイテム管理システムを自作してみたいと考えているところだ。
2年次になると知識情報演習が始まり、本格的に知識・情報を管理運用していくための学びが始まることとなる。入学当初シラバスを見たときは脳内にクエスチョンマークしか浮かばなかったが、今となってはかなり楽しみな科目の一つになっている。
おわりに #
以上、入学してからいかに自分が図書館情報志向人間になってきたか書いてきた。もちろんこれは学部1年のペーペーの意志に過ぎず、今後何かしら変化があるかもしれない。
ただ、少なくとも今の段階では、klisに入学したことは本当に大正解だったと確信している。